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看護師で2児の母の勉強垢

看護学生に必要なスキルは「いかにやっているようにみせるか!」です。

熱中症対策どうする?

こんばんは。看護師のゆーはです♫

 

熱中症と聞くと「夏でしょ?」と思うかもしれませんが、実は5月ごろから熱中症になるリスクがあがります。

熱中症とはなんなのか、対策はどうしたら良いのか、今回は解説していきたいと思います🤗

 

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熱中症とは

暑熱暴露、身体運動による体熱産生増加を契機として引き起こされる全身の諸症状である。発症の特徴は年代によって異なるが、小児では温度・湿度がいずれも高い場所での運動活動が熱中症発症に強く関与するとされる。

医学的に熱中症を説明すると少しむずかしくなりますが、要は強い日差しや熱いところで活動することが原因で熱の放出がうまくできなくなり、身体に熱が篭ってさまざまな症状が出ることです。

 

毎年5万人前後が熱中症で搬送されており、このうち約7000人(14%)が小児とされている。熱中症のよる死亡例のうち75~80%が65歳以上の高齢者であるが、小児死亡例も毎年数件報告されている。

毎年死者も出ています。殆どが高齢者ではあるものの14%は子供、6〜11%は成人であることがわかります。健康な大人でも熱中症で死亡するリスクがあるのです。

 

 



原因

熱中症の原因は、外が暑いからというだけではありません。

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原因条件として、環境・からだ・行動が挙げられています。

同じ環境下だったとしても、活動量やからだの状態で、熱中症になりやすい人、なりにくい人がいるのですね。

 

なぜ子供の熱中症リスクは高いのか

元気に遊び回っている子供たちですが、成人よりも熱中症での死亡人数が多いのはなぜでしょう?

子どもは汗をかく能力が未発達のため、皮膚の血流量を増加させ、体の表面から周囲に熱を逃がすことで体温を調節しています。子どもは、大人よりも体重に対して体表面積が大きいため、周囲の環境の影響を受けやすく、熱しやすく冷めやすいという体格上の特徴があります。
気温が皮膚温よりも低い場合には、体表面積の大きさを活かし、体の表面から熱を逃がすこと(熱放散)で大人と同じように深部体温を調整することができます。しかし、気温が皮膚温よりも高い場合や、地面からの照り返しなどの輻射熱が大きな場所(夏季の炎天下)では、周囲の環境の影響を受けて、熱しやすい子どもの深部体温は大人よりも大きく上昇し、熱中症のリスクが高くなります。

  1. 汗をかく機能が未発達
  2. 子どもは大人より大きな「体表面積/体重」比を有することから、熱しやすく冷めやすい体格特性を持っている
  3. 地面からの跳ね返り熱を浴びやすい

その他にも

4.遊びに夢中になり水分補給をしない

も原因になりうるものです。

 

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高齢者はなぜ熱中症になりやすいのか

1.暑さを感じにくい

2.体内の水分量が少なくなる
3.のどの渇きを感じにくい
4.我慢・無理をしてしまう

5.体温調節機能の低下

 

高齢になると第一に暑さを感じにくくなります。部屋の温度が高くなっているのにも関わらず、エアコンをつけずに過ごしている方は多いです。また寝る時はエアコンを切るという方も多く、夜間に熱中症になる方もいます。

また成人の体内水分量が約60%であるのに対し、高齢者の体内水分量は50~55%に下がるといわれています。 これは加齢に伴い基礎代謝量が低下し、細胞内の水分が少なくなるためです。 水分を豊富に含む筋肉の減少や腎機能の低下も、水分量減少の一因といえます。

成人よりもリスクが高いのですね。

さらに「エアコンは贅沢」「水分飲むとおトイレが。」という理由でお部屋は灼熱地獄になり、お水も我慢してるので脱水が進みます。

 

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熱中症対策はどうすればいい?

 

  • こまめに水分補給する
  • エアコン・扇風機を上手に使用する
  • シャワーやタオルで身体を冷やす
  • 部屋の温度を計る
  • 暑いときは無理をしない
  • 涼しい服装にする。外出時には日傘、帽子を着用する
  • 部屋の風通しを良くする
  • 緊急時・困った時の連絡先を確認する
  • 涼しい場所・施設を利用する

 

こまめな水分補給、十分な休息、環境を整えることが大切になります。

 

水中毒に気をつけて!

 

 

熱中症対策=水分をとるだと思っていませんか?

もちろん大切なことですが、水分の取りすぎは水中毒となる可能性があります。

 

水中毒って言葉を聞いたことありますか?😊

水中毒は、水分を大量に摂取することで血液中のナトリウム濃度(塩分の濃度)が低下し、「低ナトリウム血症」という状態に陥ってしまい、場合によっては命の危険にさらされます。
主な症状としては、めまいや頭痛、多尿・頻尿、下痢などがあげられます。悪化すると吐き気や嘔吐、錯乱、意識障害、性格変化、呼吸困難などの症状が現れ、死に至る場合もあります。

お水を飲んでも飲んでも、体内の塩分が足りないので、体内の塩分のバランスを取ろうとして水分がおしっこや汗となり脱水になる状態です。

海外では、低ナトリウム血症による死亡事故が報告されており、水の飲み過ぎが原因と診断されています。このほか、いかに多くの水を飲めるかを競う競技で7.5Lの水を飲んだ女性が死亡したという事例や、フットボールの練習中14Lの水分を摂取した男性が死亡した事例が確認されています。報道でにわかに注目されつつあり、ごく稀にしか起こらない事故とは限らないのです。毎年水中毒で運ばれてくる人が少なからずいます。

 

大切なのは水分と塩分

経口補水液とう言葉を近年よく聞くようになりました。

スポーツドリンクとの違いは塩分の多さです。

スポーツドリンクより2〜4倍の塩分が入っていると言われています。そのためものすごく飲みにくいです。

経口補水液がおいしいと感じた場合は脱水が進んでいる証拠です。こまめに経口補水液を飲み、涼しい場所で休みましょう。

 

経口補水液もスポーツドリンクも手元にない場合

じつはこれらの飲み物は自宅でも簡単に作ることができます。

水1Lに対して塩3g、砂糖40gを加え、よく混ぜれば完成です。

正直飲みやすくはないのでお好みで砂糖を増やしたり、レモン汁をいれたりしてアレンジしてみてくださいね。

お砂糖は飲みやすく調節するだけでなく、吸収が早くなる役割があります。

 

 

お酒は飲み物ではない

BBQで冷たいビール🍺おいしいですよね✨

しかしアルコールは脱水をすすめる要因になります。毎年BBQ中に飲酒をして熱中症になり運ばれてくる人がいます😭

お酒は適度に、アルコール以外のものも飲んで水分補給してくださいね♪

 

 

これから熱中症シーズンです🥵

みなさん熱中症は予防できます❗️夏を思いっきり楽しみましょー!!

 

 

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