成長ホルモンって何?
今回から早速ホルモンを一つ一つ見ていきましょう
まず第一弾は
成長ホルモンの分泌はどうされる?
成長ホルモンは視床下部から成長ホルモン放出ホルモン(GHRH)が下垂体前葉に放出され、下垂体前葉より成長ホルモン(GH)が放出されます
ファイザーHPより
成長ホルモンのはたらき
「成長」という名前がついていますが、成長ホルモンは小児の成長のためだけに働くものではありません。人間の一生にわたって、代謝調節に関与し、現在では免疫機能、認知機能などにも作用を持つことがわかってきました。
一生にわたる成長ホルモンのはたらき
成長ホルモンは思春期にピークを迎え、その後は分泌量が低下します。
成長ホルモンの各臓器へのはたらき
▽脳に対する作用
認知症に関与すると考えられている。成長ホルモン剤の投与を行ったところ50%以上の人が認知機能の改善が見られたとのデータもある。
Conegenics Antiaging Medical Clinicより
▽骨に対する作用
・骨を成長、発達させる
・骨の量を保つ
骨においては骨端軟骨が成長の場である。
成長ホルモン(GH)はインスリン様成長因子(IGF-1)を介して軟骨細胞を増殖、石灰化させることによって、骨を伸長させる。
骨皮質の増加、骨形成の増加、骨吸収の減少を認め、骨密度が上昇する。
▽生殖器に対する作用
▽免疫に対する作用
・免疫機能を促進する
体組織の修復・再生をする働きがあるため、身体を修復し、体力を回復させることで、身体の働きを正常に保ち、病原体(菌やウイルス)や病気への抵抗力・免疫力を高める働きがある。
▽脂肪組織に対する作用
・脂肪分解作用があり体脂肪を減少させる
体組織の修復・維持をする際に、体脂肪を分解して血中に放出する。分解され血中に放出された脂肪は遊離脂肪酸と言われ、エネルギー源として利用される。
▽糖代謝に対する作用
・血糖を上昇させる
脂肪を分解する作用があるので、蓄えられた脂肪 が遊離脂肪酸に分解されて、その遊離脂肪酸はインスリン作用をブロックする。 つまり、成長ホルモンが多く出ると、インスリン作用が低下して血糖値が上がる。
▽筋肉に対する作用
筋肉量を増大させる
疲労・破損した体組織を修復・再生する働きがあり、肉体を酷使した場合(つまり筋肉の疲労)や、身体に怪我を負った場合、成長ホルモンがその細胞や体組織に働いて、回復させる。
その他、最近では若返りのホルモンとして注目されており、美容クリニックでのホルモン治療も行われています。
成長ホルモンはいつ分泌される?
成長ホルモンと言えば「22時から2時がゴールデンタイム」と聞いた事ありませんか?
実はこれは昔の話。
「睡眠と成長ホルモンの分泌」に関する研究資料によると、成長ホルモンの分泌は時間帯によるものではなく、睡眠直後に訪れる徐波睡眠(ノンレム睡眠)と密接な関係があることが分かりました。つまり、「睡眠をとる時間帯」が重要なポイントなのではなく、睡眠直後の90分程度のノンレム睡眠の時間こそが、成長ホルモンを正しく分泌させる重要なポイントだということです。
例えば、深夜2時に寝ても、眠り始めに深いノンレム睡眠に入れれば、成長ホルモンは出ますが、逆に、22時に寝ても眠りが浅ければ、成長ホルモンはあまり分泌されません。
「睡眠のゴールデンタイム」を考える上で大切なことは、「何時に寝るか」ではなく「いかに最初に深いノンレム睡眠に入れるようにするか」ということなのです。
レビューブックに貼れる補足ページ
ぽこちゃで看護師ライバーしています★
雑談枠なのでお気軽にお越しくださいね♥
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