経管栄養って何?どのようなメリットデメリットがあるの?
こんばんは♪
看護師ママのゆーはです♫
今回のテーマは
経管栄養って何?です。
実習先で経管栄養をされている患者さんを受け持ったこともあるのではないでしょうか?
経管栄養の看護は学生でも体験することが多いため、臨地実習に行って困らないように、経管栄養について学習していきましょう!
経管栄養とは何か。どんな方法があるの?
経管栄養とは鼻腔、胃瘻、空腸瘻からチューブを挿入し栄養物をいれることです。
- 経鼻は鼻からチューブを通し、そこから流す
- 胃瘻は胃に穴を開ける手術を行い、そこから流す
- 空腸瘻は空腸に穴を開ける手術を行い、そこから流す
簡単に言うと、嚥下に問題があり、口からご飯が食べられない場合に代わりに管を使って栄養剤を体に取り組むことです。
適応
口から食べられないからと言ってどんな人でも適応になるわけではありません。
上の図を見てもらうとわかるように、経管栄養の適応には条件があります。
それは消化管(腸)の機能が十分であるか否か。
いくら胃や空腸に栄養剤を流したところで、その栄養剤を消化する力がなくては栄養を吸収、不用物の排泄ができなくなります。
また、経鼻、胃瘻の使い分けのポイントは使用時間に寄ります。
ガイドラインによると4週を超えた経鼻栄養は胃瘻への移行が推奨されています。
というのも経鼻経管栄養はトラブルが起こりやすいからなのです。
経鼻経管栄養とは。交換・管理の方法
消化能力のある場合に、第一に検討されるのが経鼻経管栄養です。
メリット・デメリットを見てみましょう。
1番のメリットは「導入のしやすさ」でしょう。
また管を抜けばすぐにやめられるお手軽さもあり、経管栄養の第一選択になります。
一方デメリットも。
- 管の不快感がある
- 嚥下訓練がしづらい
- 自己抜去しやすい
- 定期的な交換が必要(1回/2週間)
- 見た目がきになる
その他、重篤なトラブルが起きやすいので観察が必要です。
よく起こるトラブルは、固定テープの方法が不適切だと鼻腔に潰瘍ができる可能性があります。また固定テープ自体にかぶれてしまうこともあります。
固定テープは毎日交換し、スキントラブルが起きていないか観察しましょう。
その他自己抜去、自然抜去により胃から移管が抜ける可能性です。
全て管が出てきてくれればわかりやすいのですが、口の奥でとぐろを巻いていたり、気管に誤挿入されていることがあります。
胃内に管が入っていないと、誤嚥、炎症、溺死のリスクがあります。
ですから、経管栄養を行う際には必ず胃内に管が入っているか確認する必要があるのですね。
胃管の挿入の仕方。手順と長さの目安の図り方。
まず胃管は細い方が患者さんへの負担は少なくなりますが、一方つまりやすいというデメリットもあります。
栄養剤の粘度、内服薬などを考慮して胃管の太さを選択しましょう。
挿入方法
1.患者の体位は座位・半座位とする
2.ガーゼに潤滑剤をつけ胃管の先に塗布する
3.患者に嚥下をさせながら、胃管を鼻腔から胃までの長さ約45〜55センチに5〜10センチ足した長さを挿入する
挿入する角度に注意!
4.チューブが胃内に入っているかの確認をする
5.鼻翼を圧迫しないように固定する
病院によってルールがあると思いますが、ほとんどの場合、胃管挿入後はレントゲンで胃内に入っているか確認をします。
経管栄養の手順
- 流動食の温度は常温〜体温程度にする。
- 流す前には必要時、吸引をする
(経管栄養中は唾液量が増えるため)
- 体位を整える
(胃の形状から右側臥位が推奨されていましたが、最近は左側臥位の方が逆流がしづらいことがわかっています。厚生労働省の資料では半座位で行うと書いてあります。書いてあること、言われていることがばらばらですので、患者さん一人一人によって体位の工夫が必要となりますね。)
- 経管栄養チューブが胃内に入っているか確認する
- 注入速度は導入時は50ml/h
- 注入速度を上げることにより下痢などの消化器症状が出た場合には速度を遅くする。
- 注入後は、チューブ内の閉鎖や腐敗、細菌繁殖を防ぐために微温湯を20〜30ml注入した後、空気を20〜30ml注入をする。
- 注入後は30分〜1時間半座位を保つ。
※赤文字は国試に出やすいところです。
今回は経管栄養の特に経鼻経管栄養について取り上げていきました。
本当は全部やりたかったんだけど長くなりすぎた😂
ちょっと国試も意識して今回は書いてみました。
レビューブックをベースに勉強している方にも読んでいただけるようにレビューブックに載っていないところを補填してますのでぜひメモしてレビューブックを太らせてくださいね♫
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一軒家ですかねぇ。夫名義だけど笑