ホメオスタシスって何?内分泌・ホルモン入門
こんにちは。看護師ママのゆーはです。
今回からは、看護師さんや看護学生さんから「苦手」という声が多く聞かれる内分泌系の話をしていこうかと思います。
まず内分泌・ホルモンを語る前に…
ホメオスタシスについて説明させてください。
ホメオスタシスって何?
ホメオスタシスとは、「外界がたえず変化していたとしても、体内の状態(体温・血液量・血液成分など)を一定に維持できる能力のこと」です。
一定に維持?どう言うこと?と疑問を持った方もいるかもしれませんね。
簡単に言うと、こう言うこと。
外気温が40度の時、私たちの体温は40度になりませんよね?(熱射病とかは別として)
それは汗をかいて体温を下げようとする働きが体内で起こってるからなんですね。
「暑いー!汗をかけー!」と祈りながら汗をかいてる人はいないはずです。これは生まれ持った人間のホメオスタシスの働きによって体温を維持しようとしている現象です。
ホメオスタシスの仕組み
ホメオスタシスが働くのは暑いか寒いかだけではありません。
・気温が低くなる→体が震える→体温を上げようとする
・食事をとる→血糖値が上がる→血糖値を下げるホルモンが出る
・病原菌が体内に侵入する→病原菌を倒すための白血球が集まってくる→病原菌撃退
これも全てホメオスタシスによって起こる現象。
ホメオスタシスが崩れるとどうなるか?
ホメオスタシスを維持するようなはたらきは、脳にプログラミングされています。とくに、脳の視床下部という部分が自律神経の調整をしているため、ホメオスタシスのはたらきが崩れると、交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかなくなります。
先ほど挙げた体温を例にとるなら、体温調節がうまくいかなくなり、冷えやのぼせの症状がでます。日本は寒暖差の激しい時期があるので、体が寒暖差に対応しきれず体調不良を引き起こすことになるのです。
ホメオスタシス=血液循環量=全身状態
ホメオスタシスとは「内部環境」が安定した状態です。
「内部環境」とは血液の状態に当たります。つまり、ホメオスタシスとは“適切な血液環境が維持されている状態”といえます。全身は血液を介して繋がっており、血液環境が「適切」だからこそ全身臓器(細胞)が機能し、生体が安定するからです。
「血液環境の乱れ」は「全身」に悪影響を及ぼします。これは「全身状態が悪い」などと表現されます。
これを見ていただくと、ホメオスタシスが、自律神経、内分泌、免疫でバランスをとっていることが分かると思います。
誰か一つでもダメージを受けてしまうと崩れしまうのですね。
ホメオスタシスについて理解できたでしょうか?
次からはみなさんが苦手なホルモンについて勉強していく予定です☆
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