輸血の観察項目と解説
こんばんは♪
看護師ママのゆーはです💁♀️
前回、前々回で輸血の種類について説明をしました。
今回のテーマは
輸血は臓器移植の一つで
様々な副反応が出る可能性があります。
病院によって多少違いますが、ほとんどの病院で輸血時のマニュアルがあり、厳重な観察が行われます。
一般的な観察項目にはなりますが、どこに虫しなくてはならないのか、またなぜそのような副反応が起こるのかを解説していきます✍️
輸血時の観察するタイミング
日本赤十字によると
- 開始前
- 開始5分後
- 開始15分後
と書かれています。
開始後5分間はベッドサイドでの観察する
副反応が見られない場合15分後に訪室し観察する
副反応が見られた場合は
即輸血を終了し、医師に報告しましょう
その後、医師の指示に従って、生理食塩水やステロイドなどの投与を行います。
滴下速度
日本赤十字社によると
開始後から10〜15分は1分間に1ml
その後は1分間に5mlとされています
ただ医師によって滴下速度の指示が出される場合があるので、その場合にはそれに従います。
しかし初めの15分間は、指示があったとしても1mlを守った方が良いでしょう。
病院ごとに輸血時のマニュアルがある場合にもそれに従います。
日本赤十字のホームページはこちら
観察項目
初めの方にも記述しましたが、輸血時には様々な副反応が起こる場合があります。
具体例としては
が、あげられます。
これは出現する可能性のある副反応をチェックするための項目です。
副反応
輸血用血液製剤は患者とABO・RhD血液型同型の血液を検査で適合することを確認して輸血に使用していますが、それ以外の成分は自分とは異なる他人の物です。自分以外の成分が体に入ってくると、人はそれに対抗する免疫機能が働きます。その反応の強弱は人によって異なりますが、ある程度の割合で輸血副作用として症状が現れることがあります。
出現する可能性のある副反応を見ていきましょう。
1.溶血性副反応
原因:赤血球の血液型抗原に対する抗体
症状:発熱、Hb値低下、黄疸、ヘモグロビン尿、穿刺部分の熱感、悪寒戦慓、発熱、不穏状態、胸部圧迫感、呼吸困難、胸痛、腹痛、嘔吐、血圧低下、ショック、DIC、急性腎不全
2.アレルギー反応
症状:蕁麻疹(数個から全身)、口唇・眼周囲の血管浮腫、掻痒感、皮膚紅潮
3.呼吸不全
原因:抗白血球抗体
症状:非心原性の肺水腫、呼吸困難、低酸素血症、発熱、血圧低下
4.細菌感染症
原因: 輸血用血液の細菌汚染
症状:発熱、悪寒、低血圧、吐気、嘔吐、頭痛、呼吸困難、下痢、注射部位の疼痛、胸痛
5.ウイルス感染症
原因:肝炎ウイルス
症状:A型、B型、C型肝炎ウイルスの症状
1番多い反応は溶血性副反応で出現率は1/1000です。
見ていただいてわかるように、バイタルサインだけでなく、患者さんの自覚症状も重要となります。
いかがでしたか?
今回は観察項目を説明しました。
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